玉川上水(武蔵野市)の事務所から…

ライターの仁です。企業広報分野でIR(Investor Relations)などの仕事をしています。折々の、あることないことで、気にとまったことを発信します。

インバウンド

インバウンド中国人客の、観光ルートを解析――数日で関西→関東→沖縄へと移動

2015年10月12日(月・体育の日)


今月の初旬、中国の建国記念日に当たる国慶節(10月1日〜7日)の7連休で多くの中国人観光客が訪日している。そう、中国人のインバウンドだ。

今日12日の日経MJは、今回の国慶節で来日した中国人観光客が「どういうルートで、どこを観光しているのか」という、とても興味深い観光ルートの解析内容を伝えている。

ネット上に、民間の「インバウンド インサイト」という訪日外国人の位置や移動情報に特化してSNS解析(中国や韓国、タイなど5カ国。月間サンプル数約4千〜6千人)を行うサービスサイトがある。

投稿内容(国籍や性別、移動経路など)を大規模に追跡してリアルタイムで解析して地図上に表示することで、国別の、訪日外国人の行動場所や移動経路などが読み取れるというもの。そのサイトを利用しての解析結果を伝えている。
(すごいね〜、いまは、そんなことまで出来てしまうんだ)

今回の解析は、ツイッターと中国の短文投稿サイト「新浪微博(ウェイボ)」に公開されたスマホの位置情報や投稿内容からリアルタイムに場所を特定し、地図上に表示されたものを解析したもので、解析対象の国籍を「中国」とし、日付は「10月1〜7日」と指定。

分かったのは中国人観光客の移動距離の長さで――これには驚いてしまう。
例えば1日午後9時20分に関西国際空港(大阪府泉佐野市)に居た女性の動きは特徴的だ。

彼女は翌2日夜に大阪市内の道頓堀で写真を投稿し、その二日後の4日昼には神奈川県箱根町で「天気がよくて芦ノ湖がとても美しい」とつぶやいている。そして5日の夜は銀座で寿司の写真を投稿し、東京ディズニーランド(千葉県浦安市)へ。さらに成田空港から7日の午後には那覇空港へ移動し寿司やそばの写真を投稿している。

つまり一週間足らずで大阪→箱根→東京→東京ディズニーランド→沖縄と精力的に周遊したと記事は伝えている。

日本人の感覚からすれば、何とも驚くべき行動距離なんだけど、これって日本人だって海外旅行する場合は、あり得るよね、長い距離を一気に移動するのは――。

で、この地図解析によると訪日客の動きだけではなく、人気の訪問先も分かる

中国人の人気NO1は富士山で147人。富士山の写真を男性が、また女性はその美しい風景を中国語で投稿したと記事。
二位は122人で浅草。三位は84人の成田空港第1ターミナル、四位は76人の清水寺と心斎橋とつづき、六位がユニバーサル・スタジオ・ジャパンとのこと。

この解析にはまだ課題があると記事は伝えているものの、このような解析結果が出ているとなると、今後の訪日観光客への対応には、相応の、いや相当の好影響を与えてくれるものと期待したい。


ついでにもう一つ。同じMJに2015年7月の外国人の宿泊数(観光庁発表)が出ている。これは簡単に記すが、前年同月比で外国人の宿泊は58・4%増の682万300人泊とのこと。
、伸び率は3大都市圏(55・6%)より地方(63・3%)が上回り、13県で人数が前年の2倍になったとのこと。

小泉首相のとき、1000万人の訪日客を目指して「ビジット・ジャパン・キャンペーン」が始まり、その時霞ヶ関にあった実施本部のトップを取材したことがあるけど、上述したように7月の682万人(あくまでも宿泊数だけど)という人数は当時の一年間の訪日人数より多いのではなかったか。なんであれ、今や2000万人を目指し、さらにその上が確実視されている。隔世の感だな……。









地政学を見ながら、アジアからの観光客を考える3

2007年10月25日(木)

■仕事で昼前に都心へ向かう。外出前に曇っていたが、帰宅しても曇り空。それでも淡青色の穏やかな青空が雲間に見えて何とも気持がいい。

■今日は取材と打ち合わせをそれぞれ一本づつ。帰途、本屋に立ち寄り『地図で読む世界情勢 第一部なぜ現在の世界はこうなったのか』と高村薫『作家的時評集』の2冊を求める。

■2冊とも平台に積んであった。前者は手嶋龍一の帯の顔写真がまず目に飛び込んできたのと、その題名に惹かれて手を伸ばした。オリジナルはフランスでベストセラーになった由。フランス人が世界をどう捉えているのか参考になるし、なおかつ地政学的な物の見方を欧州的な視点で得るには格好の教材ではないかと――。地図付好きのぼくにはおもしろい時間を過ごせる。草思社からの刊行。たまたま先日千駄ヶ谷へ行ったら、この会社の立派な社屋があった。ヒットを飛ばす出版社は違う。あのビルだけで千駄ヶ谷のイメージが変わる。交差点をはさんではす向かいにはマイクロソフトのちょっとのっぽビルがあるがこっちは変わらず。

■高村薫は迷うことなく新刊が出れば買う。高村については、この作家が売れる前から読んでいた。単行本に写真が出ていたが、その写真をみても女性だとは気づかなかった。分厚い単行本を数冊読んで、人気が出てきて賞を取り、ブレイクしてから気づいた。文体も視点もまったく男の作家のそれだったからだ。

■日経の夕刊一面に「アジア観光客熱烈歓迎」の記事。観光関連企業が、このところ増えているアジア各国からの観光客受け入れの体制整備に大わらわという内容だ。
これ「ビジット・ジャパン・キャンペーン」の一環で自治体が盛んに誘致活動をおこなっているのが奏功しているということだ。それにアジア各国の経済発展と円安、アジアの通貨高が追い風となっている。

■06年度の訪日外国人は前年比9%増の733万人。うちアジア諸国からが524万人とのこと。キャンペーン開始早々、事務局長を取材したことがあるが、その当時の外国人は500万人だった(目標が1000万人。何年度での達成だったかは失念)。観光業界としてはうれしいが、実は一概にうれしい話ばかりではない。

■欧米からの観光客は日本の文化を訪ねての観光旅行だが、アジアからの観光客は円安を見こしての買い物旅行が多く、文化を訪ねる旅行客はすくないという。それに誘致合戦で提示される宿泊料金がとても安いというのだ。旅館業者は泣いている由。とりあえずは誘致して、先々を見こしての利益の確保を考えているのだろうが、はたして目論見通りに行くアド羽化。個人的には、展示会に絡んでいるので、あわただしくなりそう。
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