2009年2月25日(水)NO2
■このところ連日のように倉本聰のドラマ「優しい時間」を観ている。仕事の合間に、頭を切り換える意味で。4年前にCX系列で放送されており、全部で11回あり未見だった。寺尾聰、二宮和也、長澤まさみ、大竹しのぶらが出演している。今日で10回まで観た。舞台は例によって北海道の富良野。主演は寺尾でカフェーのマスター役。息子を勘当した父親とその息子との「親子の愛」がテーマのようだ。
■ネットで無料で観ているから画面は小さいけど、脚本がよく、倉本節がしっかり効いており十分愉しめる。倉本ならではの人間の心情というか、心の機微や綾が見事なまでに描かれており、ドラマは静謐な時間の流れのなかに展開していて引きこまれる。
■共同執筆だが、倉本にとっては15年ぶりの脚本(その後の近年のものは観ている)。共同執筆者は倉本の複数の弟子のようだが、やはり倉本とトーンの違いがあり、なんとなくその辺りが伝わり、わかってくる。それでも出来は素晴らしい。
■このドラマの平均視聴率が出ていたが、14・9%とある。僕は低い数字だと思うけれど、この数値をどう解釈したものか、いささか迷う。
■映画であれドラマであれ、今はこうしてネットで手軽に愉しめるし、ネット以前はビデオやDVDなどで毎週ドラマを観なくても、後日それらをじっくりと観ることができた。だから、視聴率が単にその作品の出来や人気をそのまま反映しているわけじゃないのはわかるが、それにしても低いのでは。
■ドラマが人気がないわけではないだろう。若い人向けのドラマはそれなりに観られているようだから。でも、ここまで脚本の優れたドラマがこの数字では、ひと頃とちがって、倉本であれ、山田太一であれ、しっかりした書き手であっても、観られなくなっているということか。著名な作家なら数字は読めるけれど、それでも、かつてほどではなくなり、それ以前にドラマに対する好みが変わったということなのだろうか。
■ぼく自身は、最近はドラマはもとより、テレビもあまり観ない。この数年全く観なかった時期があり、それで「優しい時間」なども知らなかったのだが、デジタルにテレビを換えてから、映像の美しさには魅せられている。それでもテレビドラマはまず観ないし、ニュースも含めて週にせいぜい5、6時間というところか。大河ドラマは兼継に興味を覚え1月いっぱい観たが、観るに耐えないので2月からは控えた。演出も脚本もひどい。主演の妻夫木が悪いのではなく(彼が出た映画で彼の演技の確かさを確認してるので)、本と演出が悪いのだ。
■映画であれドラマであれ、監督や演出家以前にまず脚本がある。そして演出家がいる。今回、アカデミー賞の外国語作品賞(これ外国作品賞では無くて、外国語作品賞なんですね)を受賞した「おくりびと」にしろ、脚本家の小山薫堂が前面にほとんど出てきていないが、どういうことなのだろう。
■小山はテレビ台本の書き手で、脚本を手がけたと知ったとき驚いたが、プロに言わせると、「おくりびと」は脚本作法のセオリー通りの展開らしいが、それでも描写が的確で、人物も良く描き込んであるので不自然さはないとのこと。滝田監督とモツくんのフォローがよかったのかも。
■ぼくなどは見方が古いのかも知れないが、脚本を大事にした描き方には敬意を表したい。
■このところ連日のように倉本聰のドラマ「優しい時間」を観ている。仕事の合間に、頭を切り換える意味で。4年前にCX系列で放送されており、全部で11回あり未見だった。寺尾聰、二宮和也、長澤まさみ、大竹しのぶらが出演している。今日で10回まで観た。舞台は例によって北海道の富良野。主演は寺尾でカフェーのマスター役。息子を勘当した父親とその息子との「親子の愛」がテーマのようだ。
■ネットで無料で観ているから画面は小さいけど、脚本がよく、倉本節がしっかり効いており十分愉しめる。倉本ならではの人間の心情というか、心の機微や綾が見事なまでに描かれており、ドラマは静謐な時間の流れのなかに展開していて引きこまれる。
■共同執筆だが、倉本にとっては15年ぶりの脚本(その後の近年のものは観ている)。共同執筆者は倉本の複数の弟子のようだが、やはり倉本とトーンの違いがあり、なんとなくその辺りが伝わり、わかってくる。それでも出来は素晴らしい。
■このドラマの平均視聴率が出ていたが、14・9%とある。僕は低い数字だと思うけれど、この数値をどう解釈したものか、いささか迷う。
■映画であれドラマであれ、今はこうしてネットで手軽に愉しめるし、ネット以前はビデオやDVDなどで毎週ドラマを観なくても、後日それらをじっくりと観ることができた。だから、視聴率が単にその作品の出来や人気をそのまま反映しているわけじゃないのはわかるが、それにしても低いのでは。
■ドラマが人気がないわけではないだろう。若い人向けのドラマはそれなりに観られているようだから。でも、ここまで脚本の優れたドラマがこの数字では、ひと頃とちがって、倉本であれ、山田太一であれ、しっかりした書き手であっても、観られなくなっているということか。著名な作家なら数字は読めるけれど、それでも、かつてほどではなくなり、それ以前にドラマに対する好みが変わったということなのだろうか。
■ぼく自身は、最近はドラマはもとより、テレビもあまり観ない。この数年全く観なかった時期があり、それで「優しい時間」なども知らなかったのだが、デジタルにテレビを換えてから、映像の美しさには魅せられている。それでもテレビドラマはまず観ないし、ニュースも含めて週にせいぜい5、6時間というところか。大河ドラマは兼継に興味を覚え1月いっぱい観たが、観るに耐えないので2月からは控えた。演出も脚本もひどい。主演の妻夫木が悪いのではなく(彼が出た映画で彼の演技の確かさを確認してるので)、本と演出が悪いのだ。
■映画であれドラマであれ、監督や演出家以前にまず脚本がある。そして演出家がいる。今回、アカデミー賞の外国語作品賞(これ外国作品賞では無くて、外国語作品賞なんですね)を受賞した「おくりびと」にしろ、脚本家の小山薫堂が前面にほとんど出てきていないが、どういうことなのだろう。
■小山はテレビ台本の書き手で、脚本を手がけたと知ったとき驚いたが、プロに言わせると、「おくりびと」は脚本作法のセオリー通りの展開らしいが、それでも描写が的確で、人物も良く描き込んであるので不自然さはないとのこと。滝田監督とモツくんのフォローがよかったのかも。
■ぼくなどは見方が古いのかも知れないが、脚本を大事にした描き方には敬意を表したい。