玉川上水(武蔵野市)の事務所から…

ライターの仁です。企業広報分野でIR(Investor Relations)などの仕事をしています。折々の、あることないことで、気にとまったことを発信します。

スポーツ実況

WBC開催のきっかけは――野茂英雄(トルネード投法)の 大リーグでの沸騰人気だった!


WBC開催のきっかけは――野茂英雄(トルネー

ド投法)の大リーグでの沸騰人気だった!



23年3月16日(木)


今夜のワールド・ベスボール・クラシック(WBC)は、
日本代表「サムライJAPAN」とイタリア代表との準々決勝戦。

先発の大谷翔平が語る。
「かなり厳しい戦いになると、思います」



野球も含めテレビ桟敷でのスポーツ観戦などはほとんど見ないぼくも、WBCだけは欠かさず見ている。


昨日15日の新聞で、大リーグ評論家との肩書の福島良一さんという方が、

WBCについてあれこれ述べている。

それでいくつか、WBCのポイントを抜きだしてみた。


ワールド・ベスボール・クラシック(WBC)は
米国の大リーグ機構と選手会が主催する大会で
サッカーやラグビーのワールドカップ(W杯)のように、その競技の統括団体ではない。

米国では、もともと大リーグの優勝決定戦を「ワールドシリーズ」と命名し、勝者を世界一と位置づけてきた。

その米国がWBC創設に動いた背景には、市場を世界に広げようとの戦略があった。


1994年夏、大リーグは労使紛争によって長期ストライキにはいり、ファンの野球離れを招く

翌95年、救世主となったのが「トルネード投法」をひっさげてドジャース入りして大人気を獲得した野茂英雄投手だ。

韓国の朴投手なども活躍しており、大リーグは外国選手の活躍に目をつけ国際化に乗りだす。


現在では中南米を中心に、米国以外の出身選手が3割を占めている。

それでもアメリカンフットボール(NFL)やバスケット(NBA)に比べ、
人気面での国際化は大幅に遅れている。


近年では観客動員も目減りし、米国での人気にも陰りが見える。

平均3時間超の試合時間も現代社会には合わなくなっている。

特に若者には、投手の1球ごとの間などは退屈に映るようで、
今期から大リーグは、走者がいなければ、
投球間隔を15秒に制限して短縮化に懸命である。


こうした状況を踏まえつつ各国に働きかけて、2006年WBCの第1回大会が開催される。

しかしながら野球が盛んな国が限られ、
WBCは世界一決定戦でありながら、サッカーW杯ほどの認知度はないということ。


それでも大リーガーはもとより、各国の選手が、
出身国の誇りを胸に国別対抗で奮起する姿は観客の胸を打つ。

今夜も期待しつつ、観るつもりだ。



















残念、ラグビー日本! 4強への夢を断たれる――でも、愉しめた


残念、ラグビー日本! 4強への夢を断たれる

――でも、愉しめた 


2019年10月21日(月)

残念ながら昨夜の試合で日本は,
南アフリカに敗れて4強への夢は断たれた。

南アフリカの強いこと、強いこと。故マンデラ政権の強力な推進役を果たしたこのチームは、映画にもなった。

一か月前までまったくの素人で(そして今もそうだが)ラグビーの試合など見たこともなかった僕が、

9月20日の開幕戦での日本戦を見て以来、日に日に試合内容に理解が及ぶにつれ、今ではすっかりラグビーの虜になっている。

ルールはYouTubeなどの映像を見て大雑把にその都度把握しながらこのひと月、初めは日本戦のみ、やがては他国同士の試合も見るようになった。

今や僕の中では大男たちの肉弾相打つ(激しいコンタクトの)戦いにすっかり魅了され、完全にラグビーがサッカーを数段追い抜いた位置づけになった。

大きな体の選手、すばしっこい走りでスピードのある選手、司令塔、繋ぎ役などがそれぞれの役割を演じるチームプレーには大いに魅せられた。

もちろんセットプレー以外は各人が自由な判断で動いているが、根底には「自分に出来ること」と「出来ないこと」との判断があると知った。

各人の能力や強みを見事に掛け合わせて勝利を目指す戦いに奮闘するハードな戦いの姿は、何というか、素直におそれいったし……カッコいい!

僕は病で中断してしまったが、中年まで実践空手をやっていた。ラグビ―は格闘技同様、あるいはそれ以上とはよく聞くが、このひと月試合を見るたびに思ったものだ。

筋肉の鎧を身にまとった大男たちのタックルを食らったら、如何に空手の達人といえど、敵ではないし相手ではないと。

強靭な肉体を持つ男どもの真摯な戦いぶりと、根底にある頭脳プレーの駆け引き等々には敬服の念すら覚える。

今後、機会があれば生の試合を、
それにテレビでの映像観戦も見逃すことがなくなるだろう。










鈴木文弥・名人芸の東京五輪実況と、“ウルトラC”からウルトマン誕生まで


鈴木文弥・名人芸の東京五輪実況と、


“ウルトラC”からウルトマン誕生まで



五輪



2008年8月29日(金)



■深夜の仕事の手を休め、
NHKラジオに耳を傾けていたら


34年間スポーツ放送一筋に打ち込んだ
元NHKアナウンサーの鈴木文弥氏が出ていた。

御年83歳。


「スポーツ名場面の裏側で」と題し、


数あるご自身の実況放送に触れながら
インタビューに答えていた。



■氏は努力を信奉する人のようだ。


「人間に天才はいない。
ひたすら努力あるのみ」と語りながら、


偉大なスポーツ人の努力や、氏自身の実況における
その裏の努力についても述べていた。


たとえば、氏の知人の王監督の偉業に触れ、


当の王監督がみずから「あの記録は天賦の才ではなく
努力で成し遂げたもの」と語っていたと、述懐。



■鈴木氏というと
東京オリンピックのラジオの名実況放送がある。


テレビではなくラジオである。


映像と共に僕らの耳の奥にあの実況の音声が残っているのは、


市川昆監督の記録映画「東京オリンピック」に
鈴木氏のラジオの実況放送が採用されているからだ。




■東京オリンピックの開会式の実況の一部が流れた。


聞いていて、おやっと、思った。


主役は入場行進する選手ではなく、
今日の青空の天候、そして太陽だと実況している。




その「主役は太陽です!」(※後述)という実況の言葉の響きが
とても新鮮に聞こえた。



これ文筆業でいうなら、書き手が徹底してこだわった
表現の一語ということになる。


あえて主役の選手ではなく天候を主役にしてしまう。
「太陽です!」という思いがけない描写の妙に、


今さらながら、
実況でそんなことを言っていたのかと思いましたね。


(同時に、アナウンサーの実況とはどういうものなのかを
教えてくれる素晴らしい教科書にもなっていましたね、
このインタビュー構成は)



■1964年10月10日の東京は、
まさにこれ以上ない秋晴れの
爽やかな蒼空がひろがった。


前夜は豪雨に見舞われたという。



氏は、太陽が主役の表現を
事前に考えていた。



とてもこだわっていたのだ(当然である。
一世一代の晴れ舞台なのだから)。



■それ以前に、テレビかラジオかで
ラジオを言いわたされたとき、


ガッカリしてくさったという。


でも夫人のひと言で目覚め、
その日に向けて実況の内容を練る。


ひと月の間、毎朝ウォーキングを
しながら――各国選手団の


入場の様子や最終聖火ランナーの絵を
頭に浮かべて。




■選手の入場は国によって選手団の数が異なる。
多い国もあれば、わずか数名の国もある。


氏が言うには、それでも一国一国
すべてに同じ秒数で描写したという。



そして驚くことにその秒数までにも言及していた。


(確かな秒数は失念したけれど)それが23秒でも25秒でもなく、


「24秒」でなければならない、と言葉を強調していた。




■きっかり24秒の秒数は、
毎朝のウォーキングのときの電信柱の数を参考にしたという。


実況の内容はすべて暗記していた
(国名もすべて覚えたのだという)。


背景にそういう努力があったのだ。
そうした努力あっての実況だったのだ、と。




体操競技の「ウルトラC」は今でも使用されるが、
この表現は氏が生み出した言葉だというのはよく知られている。



この言葉も競技以前に氏が考えていたものだという。


オリンピック開会以前に体操の日本チームの取材に行くと、
ワザの難度がA・B・CのCを越えた難易度の高いワザがあったという。


演技の中にそのワザが二つも取り込まれていた。
それでそのワザの表現を考えた。



■超C難度のワザだから、スーパーC。でも違う。
二つだから、英語とドイツ語でダブルC(ツェー)。これも違う。

ならばダブルCか、そうWCである。それじゃトイレだよと言われて、また考えた。

そしてドイツ語で「スーパー」の意味のウルトラを当て
「ウルトラC」というあの表現ができたそうだ。




■氏の実況の背景には、
さまざまな腐心や努力の跡があるということだ。


■後日、ウルトラマンの生みの親である
円谷監督から電話が入る。


テレビでシリーズものをつくるので、
その“ウルトラ”を使いたい、と。


別に特許でもないから、と承諾。


それがウルトラシリーズになり、
「ウルトラマン」誕生につながる。




■円谷監督はウルトラの語感がもつ響きに
大いなるひらめきがあったのだろう。


以前、「集客とビジネス」をテーマに販促誌で
取材したことがあるけど、東京では毎夏、


ウルトラマンと仮面ライダーのフェスティバルが
競うようにして開かれている。


たしか今年もウルトラマンがサンシャインで
開かれていると思う(TBSの事業部だ)。


ちびっ子を連れた親たちは、ウルトラマン誕生の背景に
そういうことがあるのは知らないだろう(ぼくも今初めて知った)。



■話がそれてしまったが、鈴木文弥氏というのは、
まさにたぐいまれなる名調子でなった


アナウンサーだなと改めて思いましたね。


そして実況とはいうものの、
独自のシナリオを前もって創っていたのだなと。


それでも眼前のものを完全に実況(描写)できるワザが
あってのなせる技であるということだ。



■ところで戸外は激しい雷雨である。多摩地区でも被害が出ているようだ。


※後日記す。

「主役は太陽です!」のところだが、
これは当日の朝、


凄まじいまでの土砂降りのような雨が降ったとのこと。


それで関係者は国立競技場での開催は
「まず無理」と判断していたらしい。


それが晴れて、爽やかな秋晴れが広がったからこその
「主役は太陽です!」のようだ。









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