2010年12月11日(土)

キムタク主演で「宇宙戦艦ヤマト」の実写版が公開されているが、その映画の話しではない。山崎製パンがこの映画とタイアップで「BIG黒糖パン(SPACE BATTLESHIPヤマト)」というのを11月末に発売し、売れ行きが一位になったという。

発売してまだ10日も経過してないのだけれど、昨日の日経流通新聞に、このパンが初登場でいきなり売れ行き一位になったとでていた。POSを使った売れ行き分析のランキングによるものだ。

このランキングには、食品や菓子や飲料品や家庭用品までの新製品が、ジャンルごとに「新製品の週間ランキング」としてその売れ行きが20位までランク付けされて載っている。

何気なくランキングの紙面を見たら、そこに、ぼくがこの一週間で既に二度食べている(パン好きです)このヤマトのパンが売れ行き一位とあったのだ。それで、このランキングに興味を覚えた次第。

このランキングは「日経POS情報サービス」というもの。次に、日経がどうやって、このランキングデータを調べることが出来るのかに関心がいった。

そしたら全国48のスーパーなどのチェーン店舗246箇所からデータを取得しているという。もちろん順位だけではなく他のデータも出ている。ぼくは流通の販売事情には詳しくないが、このデータには思いましたね、恐るべし、日経と。

ぼくらライターにとって半分以上は調べるのが仕事のようなもの。だからお金を出しても、新聞社などのデータを利用するけど、流通関係の仕事とご無沙汰だったぼくには、ここまでのデータが発表されていることに驚いた次第。

このランキングページの紙面の下に「日経テレコン21」の広告が出ているが、ここまでのデータなら、個人次元でもプレゼンなどに大いに利用できる。ということは当然、流通の現場では、こういうデータに一喜一憂しているのだろう。

前の厚生労働大臣はミスター年金と呼ばれたが、彼がどうしてそう呼ばれるようになるまで年金について詳しくなったのかについて話していたことがある。それは、まさにこの日経テレコン21だったと。ライターだったミスター年金は過去の資料を遡って10年ぐらいってそろえ、それに目を通したという。

10年も遡れば、嫌でもその分野や関連事情に詳しくなる。素人でもその気になって興味ある情報を数年遡れば、たちどころに「あいつはあの分野に詳しい」となる。要はそれをやるかどうかだ。

スーパーのパン売り場でひときわ大きなコッペパンのような形態のパンをヤマトの絵柄が包んでいたので目にとまり、次に宇宙戦艦ヤマトとパンとの組み合わせは不似合いながら、その不似合いさゆえに却って大人のぼくは意表をつかれた。発売になったばかりのパン、そしてそれを食べたことから思いだしたのでした。