玉川上水(武蔵野市)の事務所から…

ライターの仁です。企業広報分野でIR(Investor Relations)などの仕事をしています。折々の、あることないことで、気にとまったことを発信します。

雇用・働く

なるほど、そうなのか。派遣村の実相・実態

2009年1月20日(火)


■今日は大寒。それとオバマの大統領就任の日。メディアはオバマ一色である。ところで、年末年始の日比谷公園の年越し派遣村の報道はすさまじかった。(いずれ詳しく報道されると思っていたが)あの派遣村が一体どういうものだったのか、その誕生の経緯や村の実相、集まった人たちはどういう人たちだったのかなどについて、ここに来てようやくその実態を伝える報道「派遣村」にいたのは誰だったのか?(産経新聞) - Yahoo!ニュース
「派遣村」にいたのは誰だったのか?
に接することができた。

■その怒濤のような派遣村報道に引きつづいて出てきたのが、「企業の内部留保を取り崩して支援しろ云々」という、企業側への非難の声だった。その声についても、では企業の実情・実態はどうなのかについてはあまり伝わらなかった。

■結局これは、社債の格下げリスクや資金繰りが逼迫するなどのおそれがあることなどはほとんど伝えられなかった。もっともあの状況で、エクスキューズしたら却って非難されたことだろう。今日の日経にもそのことが「あれは誤解の上に」指摘されたことだとして次のように出ている。

■以下、引用。
「内部留保は過去の利益などを累計した数字であって、その多くは生産設備などに再投資されている。〈自動車業界の内部留保は29兆円〉といっても、それだけのキャッシュが〈埋蔵金〉として積み上がっているわけではない。金融収縮のなかで、相当な大企業といえども日々の資金繰りに苦労しているのが実態だ」

以上、引用終わり。

■日経の編集委員の意見だから、果たしてこれが全面的に正しいのかどうかはともかく、今日の報道では、マツダが正社員にまで賃金カットするとあるから、資金繰りで苦しいというのは、その実、かなり厳しいところもあるのだろう。

■それにしてもすごい勢いで時が流れていく。あの派遣村は、そしてあの報道自体がすでに旧聞のようだ。あの派遣村について詳しく触れているのはこの記事だけだったので、そういうことかと思って読んでみたのだ。ワークシェリング云々という声があがっているけど、派遣問題、いや、雇用問題の本質がこれから真剣に問われることになる。

■日々の忙しさにかまけてついつい、あの事象やあの事件はどうなった、その実情はなどということについて目がいかなくなるが、仕事柄、少なくともあれだけ報道された事象については、後できっちり納得しておないと済まないところがある。


年収200万以下 働く人1000万人を超える!3

2007年9月28日(金)

正午を回り、この時間で30度以上あるだろう。来週は10月だというのに、武蔵野も暑い。

1,000万人を超えた、年収200万円以下の人たち

日経に「民間給与9年連続ダウン」との記事がある。国税庁が発表した民間企業に勤める人たちの昨年一年間の給与についてのデータを読み込んだ内容である(「民間給与実態統計調査」というんですね本当は)。

年収の平均が434万円で、この平均がダウンしているというのだ。そしてこの数字には、各種の経済統計が示す景気回復の反映がなされていないとある。

それはいい。円グラフがあり、そこに経済評論家森永卓郎いうところの300万以下の年収の人たちのパーセンテージが38.8%とある。

で、森永はたしかその後、年収200万だったか150万だったかを言い出している。較差社会で話題になっている人たちである。

この人たちの実態については新聞ではわからないので国税庁のオリジナルの資料に当たってみた。そしたら上記の38.8%という数値(の内訳)は200万円以下の人たちの数値22.8%を加えたものだったことがわかる。

そして38.8%は、人数で言うと1,740万人だった。ところがこの1740万人という数値だが、実態は200万以下の人たちが1000万人以上を占めていたのだ。

国内の人口や働く人たちの割合をアバウトで計算してみよう。子供や老人を差し引いたりしてみると、この1000万人という数値が如何におおきなものであるかが分かる。

首都圏で200万と言うと、通常の勤め人ではまともな生活はまず成立しないのではないか。親元から通う若者ならなんとかなるが、それでも勤め人でアパート暮らしとなると、ほとんど勤め人としても生活は成立しないのではないか。

■そんことを思ったのは、たまたま昨夜、飲んでいて、業界の若い人たちの収入が話題になったからだ。いや、若い人も含めて、フリーランスというライター稼業の収入の実態があまりにもきびしいからだ。

フリーのライターには、年収200万円以下という人はかなりいるのではないか。いや、現実にライター稼業だけでは食えない人がかなりいると思う。職業であってもまともに生活できないライター稼業ってなんなんだろう。

それにしても較差社会とはよくいったものだ。これも小泉政治のツケである。


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