2012年5月15日(火)

目の前には、視界をおおわんばかりに新緑の衣装をまとった木立が連なり、
微風にそよぐ葉叢(はむら)の乾いた音が耳朶(じだ)にここちよい。

揺れる梢からこぼれる木漏れ日が
光を浴びた川面のようにキラキラときらめく。

新緑が美しい。

縮小小道
目の前にひろがる新緑の連なり
ジブリ2の縮小
2、3日前にナウシカがオンエアされてましたが、ここが、あのジブリです

つややかな緑に誘われて、このところ週に一度は1、2時間ばかり
玉川上水に沿って西に自転車を走らせている。昨日も走った。

上水の鉄柵
上水沿いの緑の連なり 柵の内側が玉川上水 バイクランに最適
お城風2縮小
五日市街道と重なり道が広くなる 雰囲気が良いので一枚

僕にとってはいつもの玉川上水の自転車でのこの散策コースは、
その昔、国木田土歩が恋人と一緒に語らい歩いたところ。

国分寺から武蔵境に至る玉川上水沿いの道はそういうところでもある。

小平市立公園縮小
小平の市立公園 津田塾大学の西側に位置し、運動場なども備えた広大な施設

ちなみに武蔵境周辺には、武蔵野の面影を残す雑木林の「独歩の森」があったり、
商店街には「独歩通り」の呼称も残っていたりすることからわかるように、

独歩の「武蔵野」の舞台となったところでもある。
独歩通りをそのまま少し北に進めば玉川上水と交差し、
橋のたもとには「武蔵野」の文学碑もひっそりと佇む。

「武蔵野」って、いわゆる武蔵野の美しい自然描写を核とした小説だけど、
その実エッセイ風のタッチで描かれていて、

この作品は独歩がはじめて口語体で
書いたもの――明治31年に「今の武蔵野」という題で書いている。

独歩は「武蔵野」の中で触れている。
武蔵野の美しい自然を「美」と言うよりはむしろ「詩趣(ししゅ)」といいたい、と。

独歩の詩情あふれる文学的感性からでたものでしょう。

ジブリ1の縮小
ジブリ2の縮小
スタジオジブリの外観

話しをもどそう。国木田独歩の話しではなく、単なる上水の散策行だった。

この上水沿いの道が何よりもいいのは、
狭い道なので車がすくなく(一部で五日市街道に重なるが)
自転車を走らせるには格好の道。

新緑の木立に覆われた上水が延々どこまでも続く。

この時期だから僕と同じ思いなのだろうか、
自転車を走らせているひとを見かけるが、
そこは平日ゆえやはりすくない。

ただし終末になるとスポーツサイクル車もかなり見かける。

僕のばあい、行く先は小平が多く、たまに国分寺や国立や立川へも。

小平だと津田塾と武蔵美の間に
市立の美しい公園や運動場など(上水沿いです)があり、

そこで休んで戻ってきたり、
あるいは行く途中で南に折れて中央線の駅に向かってはしり

駅前でコーヒーを飲んで戻ったり、
北に折れては西武線の駅に向かいやはり駅前のカフェに入ったりして戻る。

なんであれ、風を頬に受けて走るのは、
まさにこの時期ならではの心地よさ……。

疲れではなくここちよい疲労感が、むしろ体中に元気をみなぎらせてくれる。

昨日の往復の行程およそ2時間。

帰途、小金井のスタジオジブリの前を通り抜けて帰宅。

ジブリの近くには、高原の別荘地にでもあるような
実に風合いのある山小屋風の造りの、
あの宮崎駿の個人工房とおぼしい建物もある。

その建物の前で、一度、
ご本人と視線がかちあったことがある。

なんか、ジロリという、怖いおっさんの目でしたね。

ちなみに、こんなのも読んでます。こっちは笑顔です。

ジブリは僕のところからも近いし、
井の頭公園の近くにはジブリの他の事務所もあるしで(ジブリ美術館も)、

まあ、コンテンツ分野という特殊な領域だけど、
地元の有名企業、いや世界企業ということでしょう。

そういえば、僕の事務所から自転車で10分〜15分ぐらいの距離には、
人気アニメで知られる、業界では大手として知られる企業が点在してますね。

練馬や中央線沿線のこの辺りは、業界ではメッカですから。