玉川上水(武蔵野市)の事務所から…

ライターの仁です。企業広報分野でIR(Investor Relations)などの仕事をしています。折々の、あることないことで、気にとまったことを発信します。

事件・事案・事故

不祥事企業のトップが会見で、「私は分からない。私も知りたい」などと言ったら、どうなる?


不祥事企業のトップが会見で、

「私は分からない。私も知りたい」

などと言ったら、どうなる?



2024年3月29日(金)


堀潤さんが、次のように語っていたので、借用してアップしました。



世耕「私は分からない、はっきり言って私が知りたい」

堀潤氏
「たとえば企業で不祥事があった時にトップが会見で『私は知らなかったんです、私も知りたいです』って開き直ったらとんでもないですよね、一般感覚からズレてると思います」



ほんとに、そうですね。

企業IRの仕事をやっているのでわかりますが、

トップの発言としては、まずありえない。












ゴーン氏出国――日本の刑事司法は、国際的な批判に耐えられるのか!

2020年1月2日(木)





著名な郷原伸郎弁護士が、
「ゴーン氏出国は「単なる刑事事件」の被告人逃亡ではない〜日本の刑事司法は、国際的な批判に耐えられるのか」

とのタイトルで、意見を表明している。

ゴーン氏の事件について僕は、逮捕に至る経緯がどのようなものなのかについては、メディアでは信がおけないので、ほとんど放置してきたままで、はっきりしなかった。

で、郷原弁護士が今回のゴーン氏の出国について、意見表出と事件の解説をしているので、どういう経緯で逮捕されたのかという箇所のみを引用してみた(下記の色違いの全文)

分かったのは、逮捕の経緯が異例であったことだ。

読みやすいように文章を分けて以下に記した。太字と下線の表記は引用者によるものだ。




被告人のゴーン氏が保釈条件に違反して出国して「逃亡」したことから、

そもそも裁判所が保釈を認めるべきではなかったと問題をと単純化すべきではない。

ゴーン氏の事件は、極めて特異な経過を辿ってきた、特異な事件であり、一般的な刑事事件と同様に扱うのは誤りだ。



逮捕直後は、検察が金融商品取引法違反の容疑事実とされた「役員報酬の過少申告」の内容を全く明らかにしなかったため、

隠蔽された報酬は「海外での自宅の提供」だとか、SAR(株価連動型報酬)だとか、それによって日本で税を免れていたとか、マスコミが勝手な憶測報道を続けていた

そして、逮捕から5日後になって

その逮捕容疑が実際に支払われた役員報酬ではなく、

退任後の支払い予定の「未払い報酬」に過ぎなかったという衝撃の事実が明らかになった
(【ゴーン氏事件についての“衝撃の事実” 〜“隠蔽役員報酬”は支払われていなかった】)。

勾留満期には逮捕事実の「2015年までの5年間」の有価証券報告書虚偽記載で起訴し、

その逮捕事実と同じ「直近3年分」で再逮捕するという、

従来の検察の常識からも逸脱したやり方で身柄拘束を継続しようとしたが(【ゴーン氏勾留延長却下決定が検察に与える衝撃 〜根本原因は“不当な再逮捕”にある】)。

それに対して、延長請求却下の翌日に、
当初は「形式犯」だけの立件しか予定していなかった検察は


無理やりサウジアラビア・ルートを含む特別背任を立件して再逮捕した(【ゴーン氏「特別背任」での司法取引に関する “重大な疑問”】)。



これだけでも、異常な事案、事件だったことが分かるが、興味ある方はこちらの全文を。下記をクリック。



東京医大、五反田地面師事件、KYB(旧カヤバ工業)、スバル――いずれも個人的に何らかの関りが


東京医大、五反田地面師事件、

KYB(旧カヤバ工業)、スバル

――いずれも個人的に何らかの関りが




2018年11月7日(水)

インシデントで世間の耳目を集めた組織や場所を並べてみたら、
なんと、個人的にこれらの組織などと関係・関連があった。


東京医大は西新宿にある付属病院にかつて一ヵ月入院したし、

五反田の地面師事件では同じ西五反田に住んでいたので、
駅近くの古い旅館と聞いて、すぐにあの場所かとピンときたし、

KYBは若い頃、浦和工場(既に閉鎖)で、
それこそ油圧機器の検査試験のアルバイトでかかわったし、

スバルは富士重工の広報誌の仕事でかかわっていたしと、

それぞれに何らかのつながりがあった。



これだけ話題になっている組織や場所に個人的に
何らかのつながりがあるとは、

いったい、どういうことなんだと時空をさかのぼって
考えるともなく考えてみるが、
これって単なる偶然なのだろうか。

あるいは、ぼく個人の行動半径がそれだけ大きく
動き回っていたということなのだろうか――結果として。


もっとも、一部上場企業となると、
広報絡みの仕事でかなりの数の企業に関わってきたので、

業界・業種でみれば、トップ級の企業とはかなり関わってきており、

一旦それらの企業のインシデントとなると、
おそらく他人様(ひとさま)よりは、その関わりでは
結果としてかなり多いということか。

現に五反田の地面師事件の被害者となった積水ハウスはやってないけど、
他の住宅メーカーや不動産会社のトップ級の企業の仕事はやってるし、

自動車会社もトップはやってないけど、スバルの他にもやっているしね。





※編集中

東日本大震災から6年――被災地の田舎に、ただただ黙祷

2017年3月11日(土

あの日、あの時から6年。

ぼくの田舎町の沿岸地区は被災地なので、
ひたすら3月11日は黙祷するのみ。

あの日の2時46分、僕は
有楽町駅前の東京フォーラムの展示会会場にいた。

あれだけの大揺れを味わったのは
人生はじめてのこと。

どでかい鉄骨の組み合わせでできた建造物だけど、
全身はガラスの巨大な船のような建物構造。

建物はつぶれなくとも
ガラスが粉々になって降ってくるのではないのかとの恐怖を覚え

恐怖におののきながら
半ばうろたえつつ建物を後にして有楽町の駅前に。

恐れおののく人波でごった返す駅前の空間と、
有楽町駅を前方にして

高架上に停まっている新幹線のどこかうつろな姿は忘れない。

有楽町駅のテレビでだったか、
仙台空港に押し寄せる津波の映像を見て衝撃を覚えた。

田舎町の実家が気になり電話したが、
つながらない。

電車が動かないのでその夜は
三菱村(丸の内)の大きなビルの床通路で横になった。

さすが三菱村、
シートや毛布や水などを提供してくれた(感謝)。

実家は海岸から4、5キロ離れた町の中心部だから
災難は逃れた。

翌日から罹災した親戚二組の家族が実家で暮らし始め、
一気に14、5人の生活がはじまった。











朝日・新宿キャバクラ<ぼったくり>体験記事の愚劣にして愚挙・愚行

2015年7月6日(月曜

「キャバクラ60分4千円」のはずが…夜の歌舞伎町ルポ」という記事が朝日新聞にあった。

そのルポ記事についての下記の発言。


「はっきり言ってバカです。それを許すデスクもバカです。何考えてるんだか。それを記事にして公表する。バカの上塗りの上塗りです。始末書ものです。下手したらクビが飛ぶ。そんな類の話です。」

「こういうのは事前に警察と打ち合わせて摘発込みでやるべきです。支払った18万8500円、暴力団なりなんなりの資金になってるんですよ。ルポすればいいって話じゃないでしょう。」


下記は件の記事元。
http://www.asahi.com/articles/ASH745FSFH74UTIL010.html …

上記は、フリーのジャーナリスト北丸雄二氏のツイート(による発言)。

この痛罵と取材の有り様に対するいさめの発言、ぼくは全面的に首肯し、指示したい。

これって、事案を伝えるべき取材記者としてのある種の価値認識の有り様が備わっていない。出来ていない。しかも備わっていてしかるべきデスクまでそれを有していない。

と言うことは、この記事がルポとして載ったことで、事件や事故、事案を伝えるある種の判断基準がすでに崩壊している。欠落ではなく、デスクが有していないんだから崩壊していると言える。

本来、取材というのは未熟な所から出発して、経験を積んでいく。その経験を積んだ立場にあるのがデスクであり、若い記者を指導する。

それが指導どころか、こんな愚かな記事を載せてしまう。あってしかるべき判断基準がなく、すでに消滅しており、崩壊している。だから、おかしいとも思わない。

うん十年前になるが、ぼくも若い頃、ぼったくられた経験がある。

五反田の歓楽街の店だった。さすがに昨今の新宿のような異常なぼったくり額ではなかったが、それでも当時としては明らかに「ぼったくり」と言える金額だったから、一応、その場で不満の意を示しはしたものの……何をされるかわからないので、不承不承ながらも支払った。

店としては、おそらく、遊びに来るぐらいだから、多少のキャッシュは持ってるはずと踏んでいたのだろう。

財布には請求額の手持ちがあったので支払ったのだった。さすがに当時は、ATMまで着いてきて金をおとさせて支払いを強要するなどということは、まだ考えられず、店側にもそこまでの脅迫的な示威行為はなかった。

ぼくは支払い領収書のほかに明細を要求し、それを手に店を出て、まっすぐ駅前交番に駆け込み事情を話した。

おまわりさんの行動が素早かった。一緒に店を訪れ、店の幹部複数を交番に連れてきて、そこで店の幹部を問いつめる、いや語気鋭く突き上げつつ、追求しだした。

脇でその様子を見ていたら、その店には前科があるらしく、これまでにも何人かが交番に駆けこんでいた。だからお巡りさんの行動が迅速だったのだ。

それで、昔のことだから半ば失念しているが、たしかおまわりさんが明細を手に「この数字、この請求額はなしだな」と。それから別の数字についても「これもなし」などということになって、ぼくはぼったくられた金を取り戻せた。

店の幹部たちの萎縮効果を意図した、お巡りさんの良い意味での<威圧>行為と言える。

しかもそれは警察官としてのお巡りさん個人の裁量の範囲での事案の平定で、見事なお裁きと言える。だから、役人化した現在のお巡りさんとはかなり違っていた。言葉は荒くとも、まるで親が子供のしでかした不祥事について、あれこれ言い聞かせるようなやりとりだった。

店の幹部たちは、おそらく罪にはならずこってり絞られて終わったのではなかったか。まだ、そういうノンビリした鷹揚な時代だったというべきか……。

それが昨今の新宿でのぼったくり額は、もう「ぼったくり」をこえた恫喝の強要犯罪そのもの。まずあり得ない、尋常ではない額の請求がまかり通っている。

そのことをこの記者は理解しつつ、しかも新宿署担当のサツ廻り記者と言うではないのか。これは現場報告ではあれども、潜入記事とは言えず、単なる愚行、愚挙であり、北丸氏の言うようにバカでしかない。

興味本位で読んでしまうが、読了したあと違和感が残る。繰り返す。北丸氏ではないが、おまえはバカか、と毒づきたくなる……。







記事検索
読者登録
LINE読者登録QRコード
Recent Comments
Archives
Categories
  • ライブドアブログ