玉川上水(武蔵野市)の事務所から…

ライターの仁です。企業広報分野でIR(Investor Relations)などの仕事をしています。折々の、あることないことで、気にとまったことを発信します。

May 2018

外食レジェンドの挑戦! 76歳創業の80歳「また行きたくなる」珈琲グルメ店



 外食レジェンドの挑戦!76歳創業の80歳

「また行きたくなる」珈琲グルメ店



高倉町珈琲2


「TVer」で村上龍「カンブリア宮殿」を観る。


今回登場した信じがたいほど元気な経営トップに、
思わぬ活力をいただく。


登場したのは「外食のレジェンド」として
業界では知らぬ者なしと言われる超大物。


この人4年ほど前に76歳で創業し、

現在店舗数19の「高倉町珈琲店」(本社・新宿)の
会長でおんとし80歳。


見かけはもちろん、打てば響く軽快なる発言振りは、
まるで60歳そこそこという生気溌溂ぶり。


「外食50年戦争」を戦い抜い抜き、

今また現役として挑むこの人物とは、
あのスカイラークグループ(最大時4000店舗)のトップだった人物。


そう、横川四兄弟の三男坊・横川竟(きわむ)がその人だ。


繰り返すが、映像を観ているだけで、
キビキビとしたこの人の生命力あふれる姿と、




外食50年戦争で業界のあらゆることを知りつくしたその発言から、
観ているこちらは言い様もなく説得されて鼓舞され、

大いなる刺激とやる気をいただいた。


この人、今はもうスカイラークのトップではない。


2008年、当時としては
国内最大のMBO(マネジメント・バイ・アウト=経営陣の株式買取だが、

このときは創業家での株の買い占め/2600億円超)を仕掛け、

株式非公開に踏み切り、結果としてトップを解任されている。


経済記事として当時大きなニュースになった。


ところで、スカイラークの本社(や本部機構)は
僕が住む同じ町内(武蔵野市)にある。


また、個人的には以前、

当時まだ新宿西口の高層ビルに入っていた本社を
雑誌の取材で訪ねたこともある。


とまれ、本部機構は一貫して同じ町内にあり、
つまりはお隣さんである。




番組でも言っていたが、

この人の最大の武器は
50年かけてつちかった「徹底した客目線」とのこと。


とにかく「客が喜ぶ店を作りたい」の一心で挑みつづけてきた。


「店というのは、入りやすく、座りやすく、注文しやすく、食べやすく、

『また来たい』とならないとダメ」


  
この横川発言も含めて、映像を観ていると、

レジェンドならではの次々と繰り出される説得力あるもの言いに、

得心して大きくうなずける。


たとえば「座りやすく」だが、

高倉町珈琲店のソファーはゆったりとした特注の製品で、

文字通り「座りやすく」て、客にも「おや、このソファー」と

気づかせるだけの座り心地で好評だ。


まだある、それも従業員向けに、だ。


働く者にも喜びをとのことで、
パート従業員向けに「株式分配制度」まで導入している。


価格は100株で5000円。今期は配当として3000円が支払われている。


これはパートの立場に対してまで「仲間意識」を
考えてくれているとして、

パートさんがありがたいと語っている。


さらにユニークなのは社内フランチャイズ制度だ。


基準を満たした直営店の店長は
既存店のオーナーとして独立できるのだ。


優秀な店長に外食ではたらく「やりがい」を感じてもらいたい、
とのことで設けた制度だ。


これはつまり、
商売はできてもお金のない人に独立させようという制度だ。


目指すは「客だけでなく、働く人も喜ぶ外食企業」




毎回、この番組に登場するトップ連中は
それなりに説得力があるけれど、

今回のトップは僕には個人的に感心した次第。


お隣さんだからではなく、

ホントにこの80歳になるオジサン(おジイさんにはとても見えない)は、

精力的な経営者である。素晴らしい!







2018年5月25日(金)

※文中の用語やフレーズの一部は「カンブリア宮殿」より引用




やったね、小説のテレビドラマ化!――知人の息子


やったね、小説のテレビドラマ化!

――知人の息子



ついに、作品がドラマ化された。


60ドラマ
ドラマ「60 誤判対策室」より


先日、知人が久しぶりに電話を掛けてきた。



知人の息子は小説家だけど、
サラリーマンとの二足のワラジ生活。


20代半ばでデビューして7、8年になるが、
頑張ってコンスタントに作品を出している。


二冊目だったか、講談社から作品が刊行されたとき、
早速吉祥寺の書店で買い求めた。4、5年前のことだったか。



そのとき思ったものだ。近い将来、テレビで原作として
彼の作品がドラマ化されるときが来るかもしれないと。


そしてこの5月、作品の一冊がドラマになり、
毎週日曜夜に連続物として放送されている。



僕はその息子のツイッターで
ドラマ化のことは知っていた。


上に掲げた写真がそうだ。



若い頃のことだ、
知り合いには文壇のあの超有名な賞を受賞した作家などもいるけど、


当時の仲間の誰もが還暦を越え、
(現役ではありつつも)子供の世代に代替わりしている。


知人の息子がこうして活躍しているのを見るにつけ、
やはり隔世の感というか、感慨はぬぐいがたい。



その息子については何度か、
このブログでも触れたことがあるけど、


その知人は僕がライターになるうえで
少なからず感化を受けた友でもあり、


脚本を書いていた父親の夢を子供が達成してくれたということだ。



実はその知人とは電話で話してはいない。



電話はあったけど、
昼夜逆転生活で寝ていたときに電話が入ったのだった。



遠くでコール音が鳴っていたようだったが、
あとで知った。


原作を読んでいるので、ドラマをすべて見終わってから、
改めてこちらから連絡するつもりだ。



プロット(話の骨組み)は変わらないが、
映像の観点からだろう、設定がかなり変わっている。



原作は本格派の法廷ミステリーで、


検事や弁護士の法廷での
やり取り(法に基づくかなり精緻で具体的な発言など)が、


それに刑事の取り調べや死刑執行直前の様子なども
細部まで書き込んであるので、



刑事事件発生から法廷でのやり取、刑死までの一連の流れが
実によく理解できる。



専門書並みの深さで描いてあり、ミステリーファンならおススメ。








2018年5月15日(火)











A4サイズ800字(25字×35行)の威力(書式設定)! ――文字の姿が浮き上がって見え、 文章力がアップ!


A4サイズ800字(25字×35行)の

威力(書式設定)!――文字の姿が

浮き上がって見え、文章力がアップ!



2018年5月10日(木)


林望訳『源氏物語』で、改めてこの人の文章力に驚嘆し、リンボウセンセのエッセイ文章術をひも解いている。

センセがエッセイで用いる書式は「25字×32行」の横書きとのこと。A4サイズ縦の用紙に400字詰めの原稿用紙で二枚分、つまり800字がぴったり納まる勘定だ。

センセが推奨するその版組みをワードに設定し、試しに文章を書いてみる。

800字を意識して――というより、エッセイを書くことなどまずないので、800字の文字表現とはどんな構成とボリュームになるのか、その感覚を把握したかったので。

何よりも字面の印象がまるで違うことに驚く。25字だと文字と文字の間隔があるので、書いている文章が、もっと言えば文章の一文字、一文字の姿がくっきり浮き上がってくるように視野に入る。純粋にテキストとして読みとれる力がアップするのだ。

これまでワードの定型である一行40字でつづってきた。それが一行25字だから15字分も短い。くっきり浮き上がって見えるゆえんだ。これが一行25字の版組みが持つ最も大きな特徴ではないのか。

打ち込んでいる文章がここまで明瞭に視認できることなど、これまで経験していない。何か、いつもとまったく異なる次元で文章を綴っているような感覚や味わいだ。

これは面白い。実に捨てがたい面白さだ。800字を「書く」のではなく趣ある文章を「したためて」いるという感覚だ。まったくちがう。

と記して、今550文字になった。なるほど、800字の「世界観」が書きながら見えてきそうだ。

800字の世界観において文字が見え、また文章が見えるとは、新しい文章世界に次第に踏み込んでいくような感覚ということか。

下手に書きなぐりが出来ないような、いや、それを押しとどめられるような面妖な感覚、それでいてもっと書きたくなるような不可思議な感覚だ。(800字ピタリ)









大型連休――毎日が日曜日、そして毎日が……

2018年5月5日(土曜)こどもの日

知り合いのブログを久しぶりにのぞいたら、世間はGWでも「当方は毎日が日曜日であり、毎日が労働日でもあるので、いつもと変わりない」とある。

この人は脚本家で、大河ドラマも手掛けた実力派。

フリーの身には関係ない大型連休だからだが、僕にしても同様で、むしろ気候的に恵まれたこの時期だからこそ「労働にいそしむ週間」と相成り、それがこのところ例年の習いとして定着している。

加えて今年は、冬場からの昼夜逆転状況がこの時期になっても改まらず、目覚めてじきに夕刻を迎えることもしばしば。

真っ昼間、陽射しが光輝く戸外をしり目に、
ぼんやり頭でベッドに向かう――要は生活時間がメチャクチャ。

でも自分では、これがすっかり体に馴染み、「不合理が生む合理性」とでもいうか、仕事への一番の取組みスタイルになっている。

だから、外出することなく、つまりは体を動かすことなく一日、二日まったく外に出ず仕舞いの室内暮らしに……などということも、珍しくない。

ただし運動しないとまずいので、日没寸前外に出て、動きまわったりすることも。

僕の場合、昼夜がひっくり返った生活の一番の影響は食べものに出る。

昼型の生活なら間食などしないのだが、夜型だと途端に食事パターンがくずれ、PCに向かいながら昼ならまずは食べない菓子類なども含め、やたらと口に運ぶ。減量すべき体重が増えてしまう。

今日は大國魂神社(府中市)の「くらやみ祭り」に出向くつもりでいたが、目覚めが午後5時ころとなると、なんとなく動く気が失せつつある。

そんな大型連休は、毎日が日曜日であり、毎日が労働日でもある、いつもの連休だ。







懐かしい! 昔の知り合いの役者と、北野映画で出逢う

2018年5月1日(火)


北野武監督「アウトレイジ最終章」を観ていたら、懐かしいとしか言いようのない、昔の知り合いの役者がヤクザの幹部役で出ていた。

はじめは気が付かなかった。でも幹部の会合シーンなどで何度か映って、ある角度で大写しに映じたその顔で、あれ……もしかしたら、ということで気づいたのだった。

エンドロールをたしかめたら、まがうかたなき彼の名前が刻まれていた。

主演の北野監督自身が70歳前後だろうし、ヤクザの幹部役を演じている俳優さんも西田敏行をはじめとして、シニアばかりなので、その知り合いも似かよった年齢のはず。

気づいたあとは、若い頃の彼の精悍な風貌がそのまま残っているのが見てとれ、一気に数十年の時を隔てて、昔日の、彼の精悍な姿を重ねながら観たのだった。

生身の彼と出会った最後は、おそらく1980年代前半の頃になろう。
35、6年も前になる。

彼とは70年代後半に新宿のゴールデン街で知り合ったのだった。

そのころ彼は、ゴールデン街で店を経営していた。役者稼業と二足のわらじで。

その店へ押しかけていたのが僕の仲間達で、彼の店の客として出会ったのだった。ついでに言うと、仲間の一人が――著名な文化人がたくさんいるので、ゴールデン街の客なら珍しくもないが――その頃著名な文学賞をとっている。

80年代に入ると僕は、仕事の都合もあって、新宿より青山や西麻布や渋谷などに出入りするようになり、バブル期の地上げにさらされたゴールデン街も知ってるけど、ゴールデン街からは足が遠のいた。

以後、たまに行くことはあっても、もう昔なじみの店があるわけではないので、縁遠くなってしまったのだった。

その彼の姿を以前、テレビドラマで認めたことがある。2時間枠の推理ものドラマに出ていた。95年ごろのことで、それ以来のことになる。

もう引退しているものとばかりと思っていたのだが、ネットでチェックしたら、コンスタントに映画やテレビに出ており、その出演本数には驚くばかり。

役者さんだから定年はないので、お呼びがかかるうちはまだまだ現役ということで、今後も映画やテレビでお目にかかることになるかもしれない。

ぼくも現役ではあるものの、シニアとなった今、現在や未来よりも、過ぎ去った昔日と結びつけてあれこれ想起することが多くなりつつある。

仕事で書くコラムのようなものも含め、過去から引っ張り出してくる出来事と現在を結びつけるなどして、馬齢を重ねた分だけ、過去の素材が豊富で重宝している。

それにしても懐かしい人物との遭遇だった。









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