2017年12月14日(木)

田舎の嫂からお歳暮へのお礼の電話が入る。

母が生きていた当時同様、
今でも新米だ、リンゴだ、イチゴだとあれこれ田舎から送ってくれる。

実家は農家ではないけど、
地元で実る農産物を、母は贈ってくれていた。
それをそのまま引き継いでくれている。

そして嫂はこれから、
お歳暮を持参して親戚に車で出向くとのこと。

田舎だから周辺には親戚の数はそれなりにあるけど、
親戚同士のお歳暮はもう数を絞ってのやり取りになっているとのこと。

儀礼でしかないからと、お互い了解の上で
お歳暮などの「贈り、贈られ」は取りやめにしたところもあるよ、とも。

これって、言葉にはしなかったが、
親から受け継いだ子の第二世代ではあれど
シニアという年齢になっての相応の判断らしい。

それとは異なるが、田舎での日常の隣近所の付き合いシーンを、
作家柳美里のツイッターで懐かしく思い出した。――そういえばそうだった、と。

彼女は今、福島県浜通りの南相馬在住。

そこで、近所の方からいつもお新香をいただくのでお歳暮を持参したところ、
今度はそのお返しが来て、
この地ではいつも「お返しのお返しのお返しが途切れなく続きます。
次は、何を持って行こうかなぁ。」
とある。

福島の相馬は、僕の田舎とも近くて、
日常の生活感覚が分かるから、
その「お返しのお返しのお返し」云々には、とても納得。