2017年4月21日(金)
今月号の文芸春秋に脚本家の倉本聰が登場して、
今放送されて話題になっている
彼が脚本を手掛けたシニア向け昼の帯ドラマ
『やすらぎの郷』について語っている。
かつて芸能界で活躍した俳優や脚本家だけが(ある基準にかなう
選ばれた人物のみが)住めるという(しかもお金はかからない)、
いわば夢のような老人ホーム(やすらぎの郷)を
舞台にしたドラマであり、
そこで倉本ならではの曰くありげなドラマが展開する。
何と言っても浅丘ルリ子、有馬稲子、八千草薫といった
往年の豪華女優陣が大挙して出演しているのが話題だ。
話題だし、
もう新作は見られないだろうとあきらめていた
御大倉本のホン(脚本)だし、
御大がこき下ろす最近のレベルの低い分かりやすいドラマとは
違うものを見せたいとのことなので、
とりあえず5回までを一気にネットで見てみた。
で、話はドラマについてではない。
脚本家を演じる主人公の石坂浩二がこの老人ホームに入園するときの
説明にあたる園の幹部とは別に、
ホームのスタッフとして
常盤貴子が演ずるコンシェルジュが出てきた。
この常盤の演ずるスタッフだが、
その挙措というか、立ち居振るまいや話し方、仕事着などを見ていると、
まさに高級ホテルのコンシェルジュさながらの出来だった。
で、このドラマ内のコンシェルジュという呼び方に納得したのだが、
他方で疑問も抱いた。
果たして現在の老人ホームに医療や介護などの知識とは別に、
これだけの高いレベルで
ホームの住人と接客対応できるようなスタッフなどいるのだろうか、と。
というのはつい先だって、たまたまだが、
近所にこの3月下旬にオープンした特別養護老人ホームがあり、
オープン前に内覧会があったので、行って見てきたのだ。
町内にはすでに立派な(いや違う、「豪華な」と言った方が正しい)
老人ホームが一棟ある。
広々としたゆったりした敷地と、派手ではないけれど
外観のその造りから
豪華さがそれなりにうかがえる老人ホームがあるけれど、
100mほどの距離にまた新しい(別法人の)施設ができたのだった。
今という時代はどんな人にとっても、親兄弟や家族などの誰かが
こうした老人ホームや介護施設などを利用していて、
社会的にはきわめて一般的な施設と
なっているのは言うまでもない。
それに介護施設のデイサービスなどの利用者を送り迎えする
施設のワンボックスカーを
市内や町々で見かけるのはごく日常の風景でもある。
僕は「特養」の意味すら知らなかったけれど、
近所の人に誘われたこともあって、
せっかくの機会とばかりに、一時間ばかりその特別養護老人ホームを
興味本位で見学してきたのだった。
(半ば取材感覚で、メモ用のデジカメも
持参して50枚ぐらいはとっただろうか)
それでホームに入った老人がどういう生活空間で
どのような生活を送ることになるのか、
スタッフにもあれこれ尋ねたし、
介護専用の横たわったまま風呂に入れる機器の操作や、
見た目は同じでも、
健康人の肉体の筋力アップの運動機器とは
多少異なる(機器に運動の過剰を抑制する機能がある)専用の
機器などの説明も受けて、
見学としては濃密な一時間を過ごすことができたのだった。
(この機器の説明は業界の専門企業の人で、説明では
東京の老人ホームの建設はもう目一杯で、
今は神奈川県などに多く建っているとのこと)
そんなわけで、最近の新設の老人ホームとはどのような施設か、
そこで働くスタッフとはどのように人たちか等々、
にわかな知識でしかないが、
それなりに仕入れてきたのだった。
それでなくとも老人ホームや介護施設では
人材不足でスタッフが足りずに
社会的にも大きな問題になっているというのに、
いくらテレビドラマでも、
そこまでのまさにホテルマン同様の接客をこなしてしまう
コンシェルジュなどいないだろう、と高をくくっていた。
ところが……これがいたんですね、現実に存在している。
僕が確認したわけではないけれど、
倉本聰が文春で言うには、当然脚本を書く前にいくつもの
老人ホームを取材したとのこと。
そしたらある私鉄系の老人ホームに元キャビン・アテンダントだった
人たちが勤務しているホームがあったと語っている。
番組ではそれを参考にして取りいれ、
常盤貴子がほぼ同様の接客マナーで演じているとのこと。
で、この元キャビン・アテンダントの人たちは、一時期傾いた、
元日航の従業員とのことだった。
(個人的には以前、日航を取材したことがあるし、
高級ホテルにも仕事でかかわったこともある)
なるほど、数千万円を出してホームに入るのが当たり前だから、
これだけの高い接客の技能を保有しているスタッフが
存在しても不思議ではないということだ。
今月号の文芸春秋に脚本家の倉本聰が登場して、
今放送されて話題になっている
彼が脚本を手掛けたシニア向け昼の帯ドラマ
『やすらぎの郷』について語っている。
かつて芸能界で活躍した俳優や脚本家だけが(ある基準にかなう
選ばれた人物のみが)住めるという(しかもお金はかからない)、
いわば夢のような老人ホーム(やすらぎの郷)を
舞台にしたドラマであり、
そこで倉本ならではの曰くありげなドラマが展開する。
何と言っても浅丘ルリ子、有馬稲子、八千草薫といった
往年の豪華女優陣が大挙して出演しているのが話題だ。
話題だし、
もう新作は見られないだろうとあきらめていた
御大倉本のホン(脚本)だし、
御大がこき下ろす最近のレベルの低い分かりやすいドラマとは
違うものを見せたいとのことなので、
とりあえず5回までを一気にネットで見てみた。
で、話はドラマについてではない。
脚本家を演じる主人公の石坂浩二がこの老人ホームに入園するときの
説明にあたる園の幹部とは別に、
ホームのスタッフとして
常盤貴子が演ずるコンシェルジュが出てきた。
この常盤の演ずるスタッフだが、
その挙措というか、立ち居振るまいや話し方、仕事着などを見ていると、
まさに高級ホテルのコンシェルジュさながらの出来だった。
で、このドラマ内のコンシェルジュという呼び方に納得したのだが、
他方で疑問も抱いた。
果たして現在の老人ホームに医療や介護などの知識とは別に、
これだけの高いレベルで
ホームの住人と接客対応できるようなスタッフなどいるのだろうか、と。
というのはつい先だって、たまたまだが、
近所にこの3月下旬にオープンした特別養護老人ホームがあり、
オープン前に内覧会があったので、行って見てきたのだ。
町内にはすでに立派な(いや違う、「豪華な」と言った方が正しい)
老人ホームが一棟ある。
広々としたゆったりした敷地と、派手ではないけれど
外観のその造りから
豪華さがそれなりにうかがえる老人ホームがあるけれど、
100mほどの距離にまた新しい(別法人の)施設ができたのだった。
今という時代はどんな人にとっても、親兄弟や家族などの誰かが
こうした老人ホームや介護施設などを利用していて、
社会的にはきわめて一般的な施設と
なっているのは言うまでもない。
それに介護施設のデイサービスなどの利用者を送り迎えする
施設のワンボックスカーを
市内や町々で見かけるのはごく日常の風景でもある。
僕は「特養」の意味すら知らなかったけれど、
近所の人に誘われたこともあって、
せっかくの機会とばかりに、一時間ばかりその特別養護老人ホームを
興味本位で見学してきたのだった。
(半ば取材感覚で、メモ用のデジカメも
持参して50枚ぐらいはとっただろうか)
それでホームに入った老人がどういう生活空間で
どのような生活を送ることになるのか、
スタッフにもあれこれ尋ねたし、
介護専用の横たわったまま風呂に入れる機器の操作や、
見た目は同じでも、
健康人の肉体の筋力アップの運動機器とは
多少異なる(機器に運動の過剰を抑制する機能がある)専用の
機器などの説明も受けて、
見学としては濃密な一時間を過ごすことができたのだった。
(この機器の説明は業界の専門企業の人で、説明では
東京の老人ホームの建設はもう目一杯で、
今は神奈川県などに多く建っているとのこと)
そんなわけで、最近の新設の老人ホームとはどのような施設か、
そこで働くスタッフとはどのように人たちか等々、
にわかな知識でしかないが、
それなりに仕入れてきたのだった。
それでなくとも老人ホームや介護施設では
人材不足でスタッフが足りずに
社会的にも大きな問題になっているというのに、
いくらテレビドラマでも、
そこまでのまさにホテルマン同様の接客をこなしてしまう
コンシェルジュなどいないだろう、と高をくくっていた。
ところが……これがいたんですね、現実に存在している。
僕が確認したわけではないけれど、
倉本聰が文春で言うには、当然脚本を書く前にいくつもの
老人ホームを取材したとのこと。
そしたらある私鉄系の老人ホームに元キャビン・アテンダントだった
人たちが勤務しているホームがあったと語っている。
番組ではそれを参考にして取りいれ、
常盤貴子がほぼ同様の接客マナーで演じているとのこと。
で、この元キャビン・アテンダントの人たちは、一時期傾いた、
元日航の従業員とのことだった。
(個人的には以前、日航を取材したことがあるし、
高級ホテルにも仕事でかかわったこともある)
なるほど、数千万円を出してホームに入るのが当たり前だから、
これだけの高い接客の技能を保有しているスタッフが
存在しても不思議ではないということだ。

