カジノ法成立と米国カジノ王の存在
祖父・岸元首相を尊敬する安倍首相、
対米自立の立ち回りが真逆――
2017年1月13日(金)
大前研一が言っている。
安倍首相がカジノ推進法案(2016年12月15日)をいきなり採決したのは、
トランプへの大きな影響力を持つユダヤ系ロビイストで
アメリカのカジノ王と言われる人物の存在があったからだ、と。
このカジノ王は大統領選で、
トランプ陣営へ
28億円規模の最大の寄付をしたとのことで、
トランプはカジノ王へ耳を傾けざるを得ない、と。
それで、阿倍首相がトランプに「IR法案(カジノ法)を通せ」と言われて、
「はいはい」となった、と。
(※次は「IR実施法案」成立へ向かうことに)
このカジノ法だけど、日本は民族資本での運営を考えているらしいが、
いざ始まったら、アメリカの圧力で、
この人物が参入してくる可能性もあるとのこと。
それでも、もし1兆円を投じて参入してくるのであれば
それも悪くないとのこと。
カジノそのものは200億円程度の建設費で出来るし、
残りでツーリストや会議の集客施設など(インテグレーテッドリゾート)を建設するのなら
それも悪くないとも。
それから、下記は元外交官の天木直人のブログからだが、
天木が読んだ(最近公開されたとおぼしい)外交文書に、
安倍首相の祖父・岸信介元首相が
日米安保条約の改定交渉に注力して「対米自立」を目指していたとある、と。
つまり、岸信介元首相は旧安保条約を改定して、
もっと「日米を対等にしよう」と考えていたとのこと。
ところが、結局米国に押し切られて果たせなかった、と。
で、天木が語る。
安倍さん、あなたが岸首相を尊敬しており、
その岸首相を超えることが念願だというなら、
あなたが成すべきは、岸首相が果たせなかった
対等な日米安保体制の構築に専念すべきだと。
そのためには真っ先に祖父が果たせなかった
日米地位協定を改定すべきだ、と。
そして天木は次のようにしめくくる。
「ところが、安倍首相の行っている事は祖父がやろうとしたことと真逆だ。
どこまでいっても不平等な日米同盟を、さらに強化、固定化しようとしている。
さぞかし祖父は嘆いているだろう。
腰抜けで、ふがいない孫だ」
たしかに……ここまで隷従、隷属した首相って過去にいたかな。