繁華街商業施設名の「ヒカリエ化」に見る、
時代の移り変わり
2014年6月14日(土)
この視点は上手い! お見事!

4文字ぐらいに、商業施設の名称が
「カタカナ可」(ヒカリエ可)しつつあるとのこと。
日本語ベースでの“造語化”ということだ。
そして、これぞまさに「キュレーション」が
もたらした格好の切れ味。
キュレーションとは編集技術のことで、
情報を整理、取捨選択、並べ替えることです。
そうすることで新たな価値や意味が見えてくる。
僕がどうこう言う前に、貼り付けた図表を見ただけで、
誰もが「あることに」うなずいてしまう。
この一覧は、繁華街の商業施設の名称だ。
上記の一覧表も含め、「ヒカリエ化」しつつあるとして
記事を書いたのは三土たつおさんという方で、
東京の街をウオッチし続けているようです(昔、街の変化などを
ウオッチする、切れ味鋭いマーケティング系の雑誌がありましたが)。
この一覧にもあるけど、僕の地元の吉祥寺にこの4月、
京王吉祥寺駅の新ビルが落成し、
ビルの名称が「キラリナ京王吉祥寺」と決まった。
最初、新聞にはいっていたチラシ広告で、
この名称を目にしたときは、あまりぴんとこなかった。
「キラリナ」
なんか、違和感。
で、そのことについてはここでは措くとして、
興味のある方はこの方のレポート記事を見てください。
とまれ、こうして一覧することで、
鮮やかに時代の推移や変化を、
各地の繁華街のランドマークの名称から
読み取ることができる。
つかまえどころのない繁華街の変化が、
この名称一覧を見ているだけで、
何かが把握できそうな気がしてくる。
いや、見えてくるものがある。
個(点)として見ると気づかない、分からないものが、
こうして一覧化されてひとまとまりになると、
何かが見えてくるという、まさに編集の技の妙。
東京の繁華街の時代時代の推移が、
この一覧のビルの名前から把握できそう。面白いですね〜。
これってつまりは編集的な発想、
もっといえば雑誌的な発想でもある。
視点の変化や、対象がなかなか見えてこないときに、
点では見えないものが見えてくるようにする
発想法とでもいえましょう。
僕が以前関わった企業が合併して
「アステラス製薬」という名称になった。
大阪の歴史ある薬屋さんが
軒をつらねる街にあった企業ですけど、
外来語の造語ではあれども、日本語の「明日照らす」に通じ、
明日への希望につながる、と会社の説明にある。
その意味するところを知らずに、
CMなどで聞こえると「アステラス」という名前が耳に残り、
製薬メーカーで「明日を照らす」かと、
口のなかでつぶやいてみる。
確かに、明るさや希望につながる名称ではあれども、
いまひとつぴんとこない。
言葉のシャレかとばかりに、思っていたが、
やはり点ではなかなか合点がいかない。
〈いかない〉のはかつてのこの企業を知っているせいもあるが、
やはり点だから、それ以上の拡がりがない。
これがなんらかのキーワードでくくって集合された名称が集まると、
何かの意味をもたらしたり、
名称の持つ新しい価値が見えてきたりする、ということでしょう。
おそらくカタカナ企業名を集めてみたら、
そういう「カタカナ化」のなんらかの変遷があるはず――。
