玉川上水(武蔵野市)の事務所から…

ライターの仁です。企業広報分野でIR(Investor Relations)などの仕事をしています。折々の、あることないことで、気にとまったことを発信します。

December 2013

シモキタを、しばらく振りで闊歩――生気につつまれる


2013年12月26日(木)

珍しく、本当に珍しく下北沢での打ち合わせ。
ある企画で参考にすべき施設(資料等も含む)とも言える某事業所が下北沢にあるので、訪ねたのだった。

井の頭線でいつも通過するばかりで、もう10年以上、いやもっとだな……シモキタでは下車していない。通うというほどではなかったが、ある時期、スズナリへ飲みに出向いていた。駅は大がかりな工事中(小田急が3月に地下化)。

カフェ6
カフェ1
カフェ トロワ・シャンブル

まずは駅の南口と北口の商店街をぶらぶら歩いてみる。シモキタ(という街)の観測だ。
雑多だけど、それが大いにプラスに作用している街だ。

狭い通りに若者が多い。行き来するのは大学生風。それに年下の高校生も少なくはない。そうか、この街の商いのターゲットはそのあたりなのか、と。
だからファッションを扱う店舗でも、気取りを排し若者でも気軽に入れるようなお店ばかり(生活雑貨ですね)。

生気のある光彩とでもいおうか、街からそんな雰囲気が伝わってくる。ぼくは地元が吉祥寺だから、つい比べてしまう。
似かよったところもあるけど、吉祥寺はもう少し大人っぽくてファッショナブルだ。
その吉祥寺の大人っぽさとファッショナブルさをはぎ取ったのが下北沢かな。
なんであれ、若者相手だから、いささか真っすぐでカジュアルなこの雑多な雰囲気は悪くない。

何よりも刺激的な街だ。なんか、潜んでいた何らかの感覚を喚起されるような、更にはかきたてられ誘い出されるような軽快にして気やすい刺激――。店舗をひやかしで覗くだけでもオジサンにはわきたつものがある。

カフェ5
カフェ3

事業所を見学してあるカフェに入った。

ゆっくり、じっくり……時を刻んだ、まさに時のたゆとうたたずまいに包まれるクラシックなカフェだ。3、40年ばかり時間が逆戻りしたようなたたずまい。
シモキタでは有名な店らしい。

打ち合わせは円滑に話がすすんだ。

この街から受ける刺激は得難い。これからは、折りをみて足を向けるつもり。







町内で、女児誘拐未遂事件(武蔵野)――後日、犯人逮捕!

2013年12月21日(土)

昨日の午後3時20分頃、町内(武蔵野市西久保)で小学校低学年女児の誘拐未遂事件があった。

それを知ったのは今日になって。
ぼくはほとんどテレビを見ないので知らなかったが、NHKもテレビのニュースでとりあげている。

ネットで昨日、それらしき未遂事件があったことを新聞社のニュースの見出しだけで知っていたが、その事案が、まさか自分が住む町内で起きていたとは……。

■後日、張り付け部分。

‖下記に張り付けたこの引用部分(太字)は、産経が1月11日に報じたリードの部分。犯人が逮捕されている。計画的犯行で、頭の切れる元証券マンだった、と。

「まさに紙一重の脱出劇だった−。東京都武蔵野市で昨年12月、女児(7)が車で連れ去られそうになったのを父親が気付いて逃げ出させ、その後、未成年略取未遂容疑で府中市多摩町、元証券会社社員、橋本明容疑者(46)が警視庁に逮捕された。自宅からは過去の誘拐事件や警察の捜査手法をまとめたメモが見つかるなど、身代金目的で着々と誘拐計画が進められていたことが発覚。逮捕された場合の取り調べの受け答えも想定していた。捜査関係者が「警察への挑戦」と憤る犯罪計画の全容とは…。」

‖父親が名の知られた音楽家だとも伝えており、すると「あの人かな〜」と、思ったりするんですね。


昨日、東京は冬の嵐模様の天候で、その時間は武蔵野市内でも雨が降ったり強い風が吹いたりではなかったか。あるいは、その時間あたりから一転して荒れ模様の天候がおさまりだしたのではなかったか。

で、夜の7時頃だったか、買い物に出たら、これまで一度も見たことがない徒歩による警察官の巡回(とそのときは思った)に、数分の間に二度出会った。
一度目は3人の警官に(西久保3丁目)、2度目は二人連れの警官に(西久保1丁目)。

西久保は三鷹駅の北側でやや西に位置する。東西に走る中央線の線路に近い方、つまり南から北へ1・2・3丁目まであり、1丁目と2丁目の間を井の頭通りが東西に走っている。

1丁目は閑静な住宅街で(市内でも高級な住宅街だ。ちなみに武蔵野市は住民一人あたりの地方税収で全国1位=日経データバンク。もう一つおまけに、あの吉祥寺も武蔵野市にあります)、2・3丁目はちょっとアパートなどが多く、若干立てこんだ感じ。
で、事件が西久保のどこで起きたかわからないが、やはり1丁目かな。

話を戻そう。
そう、警官に出会ったのは、わずか数分の間に、二度だった。
で、まさか、事件が起きているとは思わなかったから、上述のように年末の巡回かなどと思った次第。

でも、二人連れも三人連れも珍しいなら、普段見かける警察官はいつも自転車だから徒歩でのそれもやはり珍しいし、まず見たことがない。
それに彼らが手にしていた懐中電灯の先の光が暗闇の中で赤いので、いち早く視野の先に認めることができ、普通の懐中電灯とは違っておかしいなと思ったら、それを手にしていたのが警官だったと知った次第。

戻ってから、仕事をしようとしてネットを見たら、年末恒例の警視庁のイベント「年末特別警戒」で、警視総監をはじめとした幹部お歴々が新宿の街をぞろぞろ歩いている写真が目にとまった。

で、珍しいこととは思いながらも、先ほどの町内の警官の巡回も、その一環かと、なんとなく得心がいった次第。

でも、違ってましたね。誘拐未遂事件だったわけだ。あれは巡回というより、逃げた犯人を追うための取り締まりの警邏そのものだったと――。

と、ここまで書いて、誘拐未遂事件は一昨日だったと、勘違いしていたのを知る。
ごめんなさい…です、はい。

風邪で寝こんだ分を取り戻すべく、昼夜関係なく仕事をしている今の僕には、普通の生活時間帯などほとんど判別不能になっている。

でも警察官の町内警邏は、やはり誘拐未遂事件のためでしょう。

メディアは、一昨日の猪瀬知事の辞任表明で都知事選の候補者選びでかしまいしい、そんな一日でしたが――。

直木賞作家がつづった自伝は、最良の「自分史」お手本――作文を、作品に近づける


直木賞作家がつづった自伝は、

最良の「自分史」お手本――作文を、

作品に近づける



2013年12月13日(金)


師父の遺言




作家が文章を綴(つづ)って「読ませる」のは当たり前。


しかしそれが自分の「来し方」をしたためた“自伝”となると、
文章の技量や善し悪し以前に、まずは素材。


果たしてその作家に読者が読んで「面白い」といわせるだけの、
書くべき「材料」があるかどうか――。


いま読みおえた作家松井今朝子の自伝は、
その期待に応えてくれた。


祇園町の老舗割烹に生まれた少女は後年、
直木賞作家となる。



京都の祇園町という特殊な環境に生まれ育ったというだけで、
読者は興味をそそられる。


しかもその人生に「波瀾万丈」が同居するのだから、
これはもう興味を抱いて読むしかない。


物故した作家も含め、
作家の自伝なり自叙伝なりを読む機会は決して多くはない。


なによりも、これは比類無い「おもしろさ」と
興趣を掻きたてるだけの内容をそなえた自伝となると、


如何に作家であれ、そうあるものではない。


期待にたがわず、いや期待以上の面白さだし、


松井という作家の面目躍如たる


歌舞伎や芝居への綴りはまさに
本格派の歌舞伎論であり芝居論でもあり、


そこへ踏み込みつつも、素人にもわかる、
適度に筆の抑制が効いた素晴らしい内容だ。


自伝の核となるのは師である鬼才武智鉄二への言及(後半)だが、


それ以前に幼い頃の複雑な家庭環境、
里親との暮らし、祇園町の暮らし、


それに実家の割烹であるお得意さんへの言及等々、


驚きつつも、ページを繰る手がもどかしいほど読ませる。


たとえば、そのお得意さんだ。


美空ひばり、川上哲治、王貞治、


それにカウンターに座る有吉佐和子や円地文子という具合に、


芸能人やスポーツ人はもとより、


財界のトップ級から文化人、歌舞伎役者……までの
多士済々。


まさに有名人ばかり。


なにしろ子供が好きなものとして
「巨人・大鵬・卵焼き」といわれた時代に、


「ふだん自分が寝ている狭い三畳間のふすまをちょっとのぞいたら、
そこに大鵬が居た」という次第。


僕は松井と同世代だから、
時代背景もよく分かるので、


その意味でも面白さが倍加した。


さらには「通りいっぺんの道徳や、権威や、規範や、
体制を蹴散らしながら歩き続けた人物」である


武智鉄二との出会いから繰り出される、
芝居、芸術、文化論までの盛りだくさん。


そして武智の最後の弟子でもある松井によって描かれる、
武智という傑出した人物像の紹介こそが


繰り返すが、この本の肝であるようだ。



なにしろ、今日の松井があるのは
武智に師事できたからこそということで。


嬉しいことに、
NHK出版が無料のWebマガジンでその松井今朝子の自伝を公開している。


年が明けて春には一冊の本になるそうだが、


それはそれとして、
Webマガジンを読んでいるだけでも面白い。


僕は正直、Web上で一冊の本を読んだのはこれがはじめて。


自伝、自叙伝といえば作家だが、


これを「自分史」といえば、
普通の人の筆致によるまさに自分の歴史を刻んだ文章になる。


文章を綴るのでさえ難しいのに、


一冊の本にしようというのだから、
これは相当な取り組みになる。


その意味でこの松井今朝子の自伝は、


凡人が綴る「作文」を、
より「作品」に近づけるための参考にはなりえる。


読んでみるべし。


自分史はブームのようだ。あの立花隆ですら、
自分史の「書き方」の指南書まで最近刊行している。


構成等はこうした指南書に譲るとして、


高いレベルで完成をみた「自分史」としての「自伝」とは
「こういうもの」という意味で


大いに参考になるはず……。
















ライブ・イベント産業の新次元を約束する、巨大な見本市の新規開催がスタート

2013年12月6日(金)

ライブやイベントを手がける企業や関係者の総合見本市として来夏に開催されるのが「第1回ライブ・イベント産業展」(2014年7月9日「水」〜11日「金」)だ。

説明会1
説明会場のオープン直後

今日の午後、東京ビッグサイトで、その「開催発表・説明会」があったので出展を検討しているイベント企画会社の人と参加した。

会場は「ホット!」「暑かった!」「熱気ムンムン!」……といった雰囲気。

決して騒々しいわけではない。たぎる闘志のような「ビジネス魂」が、
リード社のプレゼンと巧みな(スマートな)運営によって醸成されるのだ。

しかも実は、会場を埋めたその相手が、普段はライブやイベントで演出をはじめとした裏方で仕掛けを施している「ご当人達」だから、これまた面白い。

説明会2
ステージに並んだのはリード社のスタッフ

こちらに主催企業HPの今日の様子の写真

主催はリード エグジビション ジャパン。
この名を知らないビジネスマンはいないだろうから説明は省く。

リード社の石積社長からの開催の意図や主旨についての説明があり、約一時間のリード社によるプレゼンテーションが開催された。

このリード社のプレゼンが熱い!

基本的に会場に集まったのは、ライブやイベントの関係者である以下のような企業人。

●企画・制作会社、運営会社
●音響・照明・舞台演出
 音響・PA  舞台照明  舞台美術制作 など
●特殊効果演出
 レーザー  煙・炎・雪・水演出効果  キャノン砲 など
●映像演出
 プロジェクションマッピング  ホログラフィック技術  映像制作・演出  VR・ARコンテンツ制作 など
●音響・照明・映像・舞台機材取扱い会社(メーカー、販売店、レンタル会社)
●ホール・イベント施設
 ホール  アリーナ  スタジアム  ライブハウス  クラブ  ホテル など
●ライブ配信
●グッズ制作会社
●アーティスト・タレント・パフォーマー
 芸能事務所  マネージメント会社  キャスティング会社 など
●告知・集客・決済サービス
●関連サービス
 警備・誘導スタッフ  印刷・デザイン  旅行代理店  遊具・演出用品 など

こうしてみると、まさにイベント現場の裏方さん勢揃いですね。
裏方さんで悪ければ、「仕掛け人」の勢揃い。

そして関連サービスで旅行代理店もはいってはいるけれど、
国際会議などを軸にしたMICE(マイス=会議・セミナー・研修)なども含めると、このジャンルはまだまだ拡がりがある。
ライブ・イベントと言うと、とっても裾野が広い、ひろ〜い業界なんです。

関連の業界、業種をどう細分化するかはともかく、ライブとイベントって、その実、相容れないところもある。

ライブはどちらかとうとコンサートなどが多い。
こっちは別の言い方をすれば「興業」ビジネスとも言える。

地域振興や企業が主体の、人を集めて賑やかに開催するイベントとはまるで異なる。
まあ、これが一例だけど、どこをどう細分化してなどとはいわない(現実はそうするしかないだろうが)。
かつてなかった業界の振興策につながればもう、言うことありません。

風邪気味の僕は、リード社の熱気に当てられ、いささか興奮。
会場では既に申し込みが次々と成されており、かなりの規模の総合見本市になるのでは――。

リード社の力の入れ方が素晴らしい。

なんでも、この見本市を発表したら、関係企業からの「食いつき」がとてもよいとのこと。
これは年間100本以上の見本市を立ち上げてきたリード社でも、そうあることではないとのことで、
「世界一」の見本市を目指したいと力説。

「国内50万人」+「海外10万人」=60万人の招待客で、「世界一の規模に持っていく」と
高らかにコミットメント(ビジネス宣言)。
※海外は特にアジア(中国・韓国)からの来場者を軸に。

そもそもこの展示会は電子出版や国際ブックフェア、キャラクターやブランドなどのライセンスフェア、それに各ジャンルのコンテンツ制作分野なども取り入れた見本市との併催の予定だった。

それが上述のように「食いつき」がいいとのことで、このままでは会場の展示スペースが足りなくなるとして急遽、この「ライブ・イベント」の見本市のみを翌週に変更して開催されることになったもの。

例によって、うわついた展示会や見本市とは次元の異なる、
まさにリード社特有のビジネス特急「総合見本市」となりそう。

見本市ではあるものの、そこはリード社。

これは「商談会」である、と。

参加する出展各社に「儲けていただく」商談会である、と。

それが基軸の、ぶれること無い旗印になっている以上、
リード社独自のビジネス手法の流れも、
参集した人たちには納得できるものだろう。

「説明会」メインの集まりではあれど、
そこに、リード社独特のビジネスの強味の一部をかいま見ることができた。

なんであれ、広告・PR・新聞・放送……なども含め、
イベントに関わる産業人にとっては、この見本市は新鮮な驚きになるかもしれない。

大いに期待したい。

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