9月28日(火)
このブログで前回触れた中国ウオッチャーの柯 隆(カ リュウ)氏が、今日28日の日経の2面に載っている。氏の著書『チャイナクライシスへの警鐘』の広告に氏自身のフォトが載っているのだ。
広告には、2012年に「チャイナクライシス」こと、「中国経済が減速する」とある。なぜ2012年なのか……その真相は著書に譲る。
それでは、今回分。産業界では今回の「尖閣衝突」による中国からの圧力によるレアアースの輸入停滞(通関圧力など)に、「中国依存のリスク鮮明」とばかりに、中国への過度の依存体質(国内使用の約9割)について今後の資源戦略の見直しが急務になっている。
ぼくは企業広報分野の仕事を主に手掛けており、以前、非鉄大手の広報の仕事に関わったことがある。レアメタル、レアアースなどという言葉が一般化する前のことだ。そういうことから、産業用の鉱物資源については多少の知見もあり、それなりにそっちの分野の動きには興味を覚えるのだ。
※レアアース(希土類)とは、レアメタル(希少金属)のなかで希土類(17元素の総称/17種類の異なる鉱物)と呼ばれる一群の元素(鉱物)のこと。
※日本が世界最大のレアメタル消費国である以上、逆に言うと、世界的にみれば、相当量のレアメタルが国内に蓄積されているということでもある。
先週のWBS(テレビ東京)がいち早く、日本のレアアースの輸入業者にインタビューしていたが、その時の業者の発言で、頭に残ったのは次の点だった。
「中国のレアアースの輸出の5割以上が日本向けで、正直なところ、日本への輸出が滞ると、中国の輸出業者が困ることになる」
ということはつまり、中国側もギリギリのところで日本に圧力を掛けているということなのだろう。そしてこの数日の日経を読むと、レアアースを介しての圧力はまさに「今しかできない」ということがわかった。
産業界では個別の企業が数か月から半年ぐらいのレアアースの在庫を保有しているので(たとえばトヨタなら半年は生産に影響がない)、いきなりの影響はないが(市場価格の高騰はある)その先がやはり懸念される。
ところで「今しかできない」と上述した。実は今、世界各地でレアアースの生産が始まろうとしているのだ。(日経9月26日より)
たとえばベトナムでは日本が発見した鉱山があり、日本は今その採掘権を交渉中だし、アメリカでは以前世界最大だった鉱山の操業再開が進んでいる。オーストラリアの鉱山では採掘が始まろうとしている。
世界の各地で生産が本格化するのは2012年。つまりこの年にはレアアースは潤沢に供給される見通しなのだ。
ということは、中国の市場支配はあと1年というところ。そう、中国がレアアースを使って圧力を掛けられるのは残り1年なのだ(特に日本には)。外交の武器として、今しか使いようがない、ということだ。
ハイテク日本の生命線であるレアメタルとレアアース。これらの用途はその情報自体がノウハウで秘密。企業秘密の最たるものだ。
このブログで前回触れた中国ウオッチャーの柯 隆(カ リュウ)氏が、今日28日の日経の2面に載っている。氏の著書『チャイナクライシスへの警鐘』の広告に氏自身のフォトが載っているのだ。
広告には、2012年に「チャイナクライシス」こと、「中国経済が減速する」とある。なぜ2012年なのか……その真相は著書に譲る。
それでは、今回分。産業界では今回の「尖閣衝突」による中国からの圧力によるレアアースの輸入停滞(通関圧力など)に、「中国依存のリスク鮮明」とばかりに、中国への過度の依存体質(国内使用の約9割)について今後の資源戦略の見直しが急務になっている。
ぼくは企業広報分野の仕事を主に手掛けており、以前、非鉄大手の広報の仕事に関わったことがある。レアメタル、レアアースなどという言葉が一般化する前のことだ。そういうことから、産業用の鉱物資源については多少の知見もあり、それなりにそっちの分野の動きには興味を覚えるのだ。
※レアアース(希土類)とは、レアメタル(希少金属)のなかで希土類(17元素の総称/17種類の異なる鉱物)と呼ばれる一群の元素(鉱物)のこと。
※日本が世界最大のレアメタル消費国である以上、逆に言うと、世界的にみれば、相当量のレアメタルが国内に蓄積されているということでもある。
先週のWBS(テレビ東京)がいち早く、日本のレアアースの輸入業者にインタビューしていたが、その時の業者の発言で、頭に残ったのは次の点だった。
「中国のレアアースの輸出の5割以上が日本向けで、正直なところ、日本への輸出が滞ると、中国の輸出業者が困ることになる」
ということはつまり、中国側もギリギリのところで日本に圧力を掛けているということなのだろう。そしてこの数日の日経を読むと、レアアースを介しての圧力はまさに「今しかできない」ということがわかった。
産業界では個別の企業が数か月から半年ぐらいのレアアースの在庫を保有しているので(たとえばトヨタなら半年は生産に影響がない)、いきなりの影響はないが(市場価格の高騰はある)その先がやはり懸念される。
ところで「今しかできない」と上述した。実は今、世界各地でレアアースの生産が始まろうとしているのだ。(日経9月26日より)
たとえばベトナムでは日本が発見した鉱山があり、日本は今その採掘権を交渉中だし、アメリカでは以前世界最大だった鉱山の操業再開が進んでいる。オーストラリアの鉱山では採掘が始まろうとしている。
世界の各地で生産が本格化するのは2012年。つまりこの年にはレアアースは潤沢に供給される見通しなのだ。
ということは、中国の市場支配はあと1年というところ。そう、中国がレアアースを使って圧力を掛けられるのは残り1年なのだ(特に日本には)。外交の武器として、今しか使いようがない、ということだ。
ハイテク日本の生命線であるレアメタルとレアアース。これらの用途はその情報自体がノウハウで秘密。企業秘密の最たるものだ。