直木賞本命視作家が、
「言論の戦い」で宣戦布告!
2008年1月30日(水曜日)
■作家の佐々木譲氏がある評論家に昨日(29日)、
自身のブログで論争による戦線を布告している。
ヘェーと思いましたね。
■言論や文学の世界での論戦は決して珍しいことではなく、
過去にも有名な論戦がいくつもあります。
読者の注目を浴びる論戦、論争は
その闘われる内容自体にも大いに興味があるし、
一大バトルになれば、
それはそれでその掲載紙誌も大いに注目されることになるので
編集人にとってもつい期待してしまうもの。
まあ、論争そのものはそう度々あることではないので、
やはり珍しいし興味を覚えるということです。
■で、戦線布告をしたのが今回は賞を逸したけど、
直木賞にノミネートされ本命視されていた
佐々木氏ということだからなおさら興味が湧く。
■そして、論戦相手となる評論家が作品上の表現に問題があるとして問題視した作品が、当の直木賞候補作品だったのです。
この作品は「このミステリーが面白い08年版」でNO1とのことで、
『警官の血』がその作品らしい。
評論家は担当出版社(新潮社)の編集者や校正者のチェックが緩い、
とまで指摘したらしい。
■で、佐々木氏は、自分一人ならまだしも
出版社の担当まで揶揄するような評論家の言動に怒りを表明。
社員である彼らは首にも関わってくるというのだ。
■評論家が指摘する「ふさわしくない」と言われる表現に対して、
出版社の担当まで交えて佐々木氏はきっちりと反論。
そうしたら評論家の方が木で鼻をくくったようなふざけた対応だったというのである。
■そこで佐々木氏はそもそも「一方的に売られた喧嘩だ」(1月18日のブログ)として、
評論家の不誠実な対応を非難。
評論家(呉智英氏)の実名を出し、全面的な戦いを布告したのです。
全国紙S(おそらくサンケイ新聞紙上)が発端だったので、
今後はS紙上でバトルとして発展するのかどうかはともかく、
近々、佐々木氏がそのS紙に反論を載せるとのことだ。
■バトルと言っても、作品の表現上の言い回しに端を発してのものだけに、
メディアがこれをどう扱うか、とりあげるかで、
このバトルがバトルとしてはたして発展するかどうかは今後のお楽しみだ。
■僕自身が個人的にもっとも面白かった論争・論戦というと、
だいぶ古いけど「立花隆VS渡辺昇一」の一大バトル。
これは立花隆がたしか自身の著書『論駁』だったかに、
その大変な論争を数冊の著書に編んでいるおでお勧めです。
論理学の勉強にもなりますし、当時僕はとっても面白く読んだ記憶があります。
(現在は『ロッキード裁判批判を斬る』として文庫で出てるのかな。
何しろ裁判を素材に、真正面から取り組んでいるので、
知的興奮を呼び覚ましながらの圧倒的な面白さです)
■もう一点、別な内容にふれるつもりだったけど、今日はよします。
これからまだやることがあるので。